7月はパイコイン（ PI ）にとって厳しい月となった。しかし、それは序章にすぎなかったようだ。過去1年間で、このトークンは60%以上の価値を失い、トレーダーの関心も大きく後退していた。だが、8月第1週に入り、市場の様相に変化の兆しが見られている。PIは過去最安値から4.6%の反発を見せ、7月30日以降で初めて2つの短期的な上昇傾向が現れた。これは、市場センチメントの変化を示唆するものと受け止められている。
8月初めて強気の兆し
注目すべき初動のひとつが、4時間足のブル・ベアパワーチャートにおいて、40回以上のセッションを経て緑色のバーが点灯したことだ。これは重要な転換点とされている。前回ブル（買い手）のシグナルがこのチャート上に現れたのは7月であり、それ以降は売り手が市場を支配していた。今回の緑バーは、数週間ぶりに買い圧力が売り圧力を上回ったことを示している。たとえ一時的なものであっても、その意味は小さくない。
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ブル・ベアパワー指数は、移動平均に対する日中の高値と安値の差を追跡するもので、緑のバーは買い手が市場で主導権を取り戻しつつある兆候とされる。これは、初期段階の蓄積フェーズの開始を示す場合もある。
2時間足チャートでパイコインのトレンド転換をEMAクロスオーバーが示す
4時間足チャートでは初期的な買い圧力が確認されたものの、方向性の明確な転換には至っていなかった。そこで注目されるのが、2時間足チャートである。短期的なトレンド転換やモメンタム構築を、より大きな時間軸よりも早く捉えるために有効だとされている。
この2時間足では、9期間と15期間の指数移動平均（EMA）のクロスオーバーが発生しており、より短期の9-EMA（赤線）が長期の15-EMA（オレンジ線）を上回った。この動きは、買い手が8月に入り初めて短期的な価格支配力を示した可能性を示唆しており、売り手の優位が崩れつつあると解釈される。
9/15 EMAのクロスは、より長期の20/50 EMAと比べて小幅な価格変動に素早く反応することから、モメンタムの初期転換を捉える目的で頻繁に用いられている。ただし、早期シグナルであるがゆえに、市場ノイズに敏感な側面もあり、価格構造や取引量との整合性による裏付けが依然として求められる。
パイコイン価格: ペナントパターンと重要なブレイクアウトレベル
同じく2時間足チャート上では、 PI価格 が強気のペナントパターンの上部トレンドラインに対し圧力をかけており、0.35ドル付近で価格が狭いレンジに収束している。もしこの水準を上抜け、明確な終値を形成する場合、短期的な上昇が解放される可能性があり、短期的な目標価格は0.36ドルに設定されている。
日足の パイコイン 価格チャートは、これらのレベルが重要な抵抗ゾーンであることを確認している。0.36ドルのマークは、以前の拒絶の上限と一致し、次に0.39ドルが続く。
なお、現在のパターンが無効化される基準は0.32ドル付近とされており、この水準を下回ると、パターンの破綻および新たな安値形成のリスクが高まると見られている。
