数百万ドルもの仮想通貨 ブリッジ契約でスタックしている恐れ=アーカムが指摘
ブロックチェーン情報会社アーカムによれば、いくつかの仮想通貨アドレスにおいて、ブリッジ契約で数百万ドルが「スタックしている」か「忘れ去られている」。
同社は 4月22日の投稿 で「ブリッジ契約に6桁から7桁の資金がスタックしているアカウントが数十ある」と語った。これにはイーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏、仮想通貨取引所コインベース、そして複数のDeFi(分散型金融)のクジラのウォレットが含まれている。アーカムは、アービトラムとオプティミズムのブリッジからの資金移動を示す2つのスクリーンショットを添付して証拠を示した。
アーカムによると、ブテリン氏から50ETHを受け取ったウォレットは、7ヶ月間オプティミズムブリッジに105万ドルが滞留している。このアドレスがブテリン氏のものであれば、彼の7億8900万ドルに及ぶ仮想通貨ポートフォリオのごく一部に相当することになる。
また、セルシウスの債権者と同名のボフール・キャピタルに関連するウォレットには、アービトラムブリッジに180万ドル相当のラップドビットコイン(WBTC)が27ヶ月間動いていない。一方、分散型航空輸送ソリューションArrowの創設者であるトーマスg.eth氏は、アービトラムブリッジに80万ドル相当のETHが行き詰まっている。
さらに、コインベースは6ヶ月前にオプティミズムブリッジを介して7万5000ドル相当のUSDコイン(USDC)をイーサリアムに移そうと試みたが、イーサリアムのベースレイヤーでまだ請求されていないとアーカムは指摘している。
しかし、これらのウォレットの所有者が資金を完全にコントロールしており、当面の間そこに資金を置いておくことを自発的に選択している可能性もある。
クロスチェーンブリッジは、イーサリアムのようなモジュラーブロックチェーンネットワークにおいて、ベースレイヤーでのデータの可用性とセキュリティを優先し、トランザクションの責任をレイヤー2に移す上で重要な役割を果たしている。
しかし、ブリッジは、潜在的に脆弱なスマートコントラクトや高度に集中化されたバリデータセットによって自動化されているため、ハッカーにとっては魅力的なターゲットになっている。
例えば、2022年3月に北朝鮮の支援を受けたハッカー集団のラザルスがトランザクションバリデータの9つのプライベートキーのうち5つのアクセスを得て、ローニンブリッジにハッキングを仕掛け、6億5000万ドルの被害が発生している。
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