ビットコイン(BTC)は5月28日に2%下落した。これは、倒産した仮想通貨取引所マウントゴックス(Mt. Gox)に属するとされるウォレットが7万5021BTC(約50億ドル相当)を未知のウォレットに移動したことを受けてのものだ。

この動きは、Mt. Goxが10月前にBTC保有分を債権者に返還する計画に先立って行われたものだ。オンチェーンの動きを追跡するXアカウントのホエールアラートは 5月28日のX投稿 で一連の更新を行い、1時間以内に3999BTCから1万6500BTC以上の4つのオンチェーントランザクションがあったことを指摘した。

マウントゴックスのウォレットから50億ドル以上のビットコインが移動 BTC価格にも影響か image 0 Source: Whale Alert

ブロックチェーン調査会社 アーカム・インテリジェンス によれば、5月28日のUTC時間1:41から2:54にかけて、複数のMt. Goxのコールドウォレットから21件のトランザクションがあり、そのほとんどが2000BTCずつ移動していることが示されている。さらにMt. GoxはUTC時間4:11に追加で3万2137BTCを同じアドレスに 移動した 。

すべてのトランザクションはラベルのない単一のアドレスに 向けられた 。アーカムによると、Mt. Goxは依然として約13万8000 BTC(約93億600万ドル相当)以上のビットコインを保有している。

コインマーケットキャップ によると、ビットコインはMt. GoxのBTC移動後に約2%下落し、最初の移動時点の69,374ドルから67,875ドルに下落した。

マウントゴックスのウォレットから50億ドル以上のビットコインが移動 BTC価格にも影響か image 1 Bitcoin is down around 1.4% on the day. Source: CoinMarketCap

K33リサーチのアナリストは先月、Mt. Gox時代のビットコインの移動が市場を動揺させ、仮想通貨に圧力をかけるだろうと 警告していた 。

Mt. Goxは、その12万7000人の債権者に対して約94億ドル相当のビットコインを返済する債務がある。債権者は、同取引所が2014年に複数の未察知のハッキングにより崩壊してから10年以上待たされている。

Mt. Goxの最終返済期限は10月31日である。管財人は1月から債権者に連絡を取り、返済のために身元確認と取引所アカウントの確認を行っている。

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