Nillion、Arbitrumと統合し、Ethereumのプライバシー保護を強化

マルチパーティ計算に基づく「ブラインドコンピュータ」であるNillionは、Ethereumの拡張レイヤーであるArbitrumとの統合を発表しました。このコラボレーションにより、Nillion上のアプリケーションはEthereumのセキュリティを利用して決済を行い、Nillionのプライバシー保護されたデータ処理およびストレージ機能をArbitrum上の分散型アプリケーション（dApps）に提供することが可能になります。Nillionの分散型ネットワークは、一般的なデータ計算と処理に焦点を当てており、マルチパーティ計算や完全同型暗号化といったプライバシー強化技術を通じて、プロセス中にデータが公開されないことを保証します。統合後、NillionのアプリケーションはArbitrum上で決済を行い、そのLayer 2の流動性を活用し、dAppsにプライベートなストレージと計算スペースを提供することができます。2021年にUber、Indiegogo、Hedera Hashgraphの元社員やCoinbase、Nikeの幹部によって設立された同社は、先週、分散型AIスタートアップのRitualと提携し、分散型ブラインドAI推論技術を開発することも発表しました。