モネロで資金洗浄、警察が追跡に成功|新たな捜査手法に注目

警察庁サイバー特別捜査部と9府県警の合同捜査本部は21日、クレジットカードの不正利用による詐欺事件で、グループの首謀者とされる容疑者を 逮捕した 。
1億円超の被害、匿名性の高い仮想通貨で資金洗浄
小林容疑者のグループは2021年6月から2022年1月にかけて、約900回にわたる不正取引を繰り返していた。
その際、グループは 暗号資産(仮想通貨) の一種であるモネロ(Monero)を使用して資金洗浄を行っていたが、警察庁は巧妙な手口を突き止めることに成功した。
モネロは取引履歴の追跡が極めて困難な仮想通貨として知られている。警察庁によると、日本でモネロの分析による容疑者特定は今回が初めてとなる。
具体的には、グループは他人のクレジットカード情報を使用してフリマサイト「メルカリ」で架空の商品取引を装い、そこから不正な売上金を得ていたことが明らかになった。
SNSで集まる新型犯罪グループの実態
捜査を進める中で、グループはSNS上の「闇バイト」を通じてメンバーを募集し、さらに秘匿性の高い通信アプリを使用して連絡を取り合っていたことが判明した。
このような特徴から、合同捜査本部はこの組織を「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」と分類している。
現時点で18人が摘発されており、被害額は1億円を超えるとみられる。また、使用されたクレジットカード情報は主にフィッシング詐欺によって入手された可能性が高いという。
深刻化するクレジットカード不正利用被害
日本クレジット協会の発表によると、2023年のクレジットカード不正利用による被害額は540億9000万円で過去最悪を記録した。
そのうち90%以上がカード番号の盗用によるものであり、さらに2024年前半の被害額も268億2000万円と、前年同期を上回る状況が続いている。
このような状況を受けて、2024年4月に発足した警察庁サイバー特捜部が8月から本格的に捜査に参加。その結果、実行犯との通信記録の解析と仮想通貨の追跡により、首謀者の特定に成功したのである。
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