イーサリアム（ETH）価格が16日、再び4,000ドルを超えた。歴史的データによれば、この回復は長期的なブル市場の始まりの可能性がある。この展開は、ビットコイン（BTC）が再び過去最高値に達した後、ETHがその後を追う可能性があると複数のアナリストが指摘していた。
しかし、これらの上昇傾向の予測は実現するのだろうか。このオンチェーン分析では、イーサリアムの価格動向に影響を与えた重要な歴史的データを検討する。
イーサリアム投資家、再び‘信念’モード
Glassnodeによれば、 イーサリアムの価格が4,000ドルに戻ったこと で、長期保有者（LTH）の暗号資産に対する感情が改善した。BeInCryptoは、ETHに関する現在の認識を得るために、長期保有者ネット未実現利益/損失（LTH-NUPL）を評価した。
LTH-NUPLは、155日以上暗号資産を保有している投資家の行動を評価する。この指標は、降伏（赤）、希望（オレンジ）、楽観（黄）、信念（緑）、陶酔（青）に分かれている。
イーサリアムの歴史的データを使用すると、降伏は弱気市場を表し、この期間中にETHの価格が著しい上昇を記録することはほとんどない。希望と楽観の間のフェーズは弱気市場からの脱出期間を示し、信念は 初期のブル市場 フェーズを示す。最後に、陶酔は暗号資産がサイクルの頂点に近づいていることを示す。
上記のように、イーサリアムのLTH-NUPLは現在信念の領域にあり、ETHの価格がさらに成長する余地があることを示している。過去のサイクルでは、 イーサリアムは陶酔ゾーンに入ると大幅な利益を得た 。ETHがまだ信念フェーズにあるため、暗号資産は今後数週間で4,000ドルを超えて上昇する可能性がある。
市場価値対実現価値（MVRV）比率は、ETHのさらなる価格上昇を支持するもう一つの指標である。この比率は、 暗号資産が過小評価されているか過大評価されているか を市場の収益性を評価することで判断する。
通常、MVRV比率が高いほど、保有者が売却する可能性が高くなる。低い場合は、HODLingの可能性が高まる。Santiimentによれば、イーサリアムの30日MVRV比率は8.73%で、3月に達した22.61%よりも低い。
これは、ETHがまだ過小評価に近いことを示しており、今後数週間および数ヶ月での高い価値の可能性を強化している。
ETH価格予測:$5000に近づく時
イーサリアムの価格は 日足チャートで3,075ドルの強力なサポートを維持しており、最近のラリーを推進する上で重要な役割を果たした。ETHはまた、4,003ドルの抵抗をクリアし、上昇傾向を示している。
買い手の強さを売り手に対して測定するブルベアパワー（BBP）指標は、プラスの領域にとどまり、上昇トレンドを強化している。
このトレンドが続く場合、強気の支配はETHの価格が4,400ドルに向かって上昇する可能性を示唆している。しかし、弱気が再び支配権を握ると、 ETHは利益を逆転させ 、3,578ドルのレベルに向かって下落する可能性がある。
