Copper、英国金融規制当局への登録申請を撤回：ブルームバーグ

暗号資産カストディアンのCopper Technologies Ltd.は、英国の金融行動監視機構（FCA）への登録申請を撤回したと、ブルームバーグが金曜日に報じました。

元英国財務大臣フィリップ・ハモンドが議長を務めるロンドンに拠点を置く同社は、新CEOのアマー・クチナドの下で海外拠点に焦点を移すと発表しました。「Copperのグローバル成長戦略を洗練することが私の優先事項であり、これには我々の方向性とアプローチに関する重要な決定が必要でした」と新CEOのアマー・クチナドは述べました。

英国最大の暗号資産企業の一つであるCopperは、2018年にドミトリー・トカレフによって設立され、彼は10月にCEOを辞任しました。

Copperは代替管轄地域に注力

Copperは、FCAが2022年に暗号資産ビジネス登録を更新した際に、英国での恒久的な登録を確保できませんでした。それ以来、同社はスイス、香港、アブダビなどの管轄地域でライセンスや自主規制の承認を取得し、海外に目を向けています。

また、Copperは米国への拡大も模索しており、トランプの選挙勝利によって後押しされているとブルームバーグの報告は付け加えました。CEO就任時の10月の声明で、クチナドは米国での規制カストディアルまたは送金業者ライセンスの取得を追求する計画を概説し、「Copperのグローバル成長の次の段階をリードすることに熱意を持っている」と述べました。

2年前、元英国首相リシ・スナクは、ボリス・ジョンソンの下で財務大臣を務めていた際に、英国を「暗号資産技術のグローバルハブ」にするという野心を宣言しました。しかし、英国は暗号資産企業を引き付けようとするグローバルな金融ハブからの競争が激化しています。特に、次期大統領ドナルド・トランプが暗号資産の支持者として浮上している米国です。

他の管轄地域に追いつくために、英国の労働党政府は11月に暗号セクターの新しい規制枠組みを導入する計画を発表しました。財務省の経済担当大臣チューリップ・シディクによれば、この枠組みには、暗号資産の統一された制度の一部としてステーブルコインとステーキングサービスのルールが含まれる予定です。