仏仮想通貨企業ペイミウムCEOの家族が誘拐未遂被害 日中のパリ市内で発生 通行人らが阻止
フランスの仮想通貨取引所ペイミウムの共同創業者兼CEOであるピエール・ノワザ氏の娘と孫が、誘拐されかける事件が発生した。娘と通行人が犯人と格闘し、未遂に終わったと報じられている。
事件が起きたのは5月13日。パリ11区で、ノワザ氏の娘がパートナーの男性と幼い息子と共に歩いていたところを、マスク姿の男3人が襲撃。仏メディアの フランス24 によると、犯人らは彼女と息子をワゴン車に押し込もうとしたという。
娘の男性パートナーは止めに入って暴行を受けたが、娘は抵抗し、もみ合いの中で犯人のひとりから拳銃を奪って遠くに投げ捨てた。
En plein Paris, un homme a été violenté par des individus cagoulés, habillés tout en noir. Ils tentaient de l'enlever. Un homme a surgi, extincteur à la main, pour les faire fuir. → https://t.co/P0qV6PR40v pic.twitter.com/9f4r2Gi7ho
— Le Figaro (@Le_Figaro) May 13, 2025
最終的に通行人が加勢し、犯人らは逃走。現場近くで犯行に使われたワゴン車が見つかった。3人の被害者はいずれも負傷し、病院に搬送された。
ル・パリジャン によれば、この大胆な日中の誘拐未遂事件は、フランス内務省傘下の特殊捜査チームが捜査を進めている。
ポーランドの仮想通貨取引所プラスビットのマイケル・イングランダーCEOは、事件を受けて「仮想通貨界にとって警鐘だ」と Xに投稿 。「いまだに仮想通貨をSNSなどでひけらかしているなら、愚かどころか家族を危険にさらしている」と指摘した。
現実世界での仮想通貨関連犯罪が増加
仮想通貨を専門とする弁護士のサーシャ・ホッダー氏は、「仮想通貨の盗難は進化している。もはやソーシャルエンジニアリングやSIMスワップだけではない」と Xで述べた 。
昨年11月には、ラスベガスで仮想通貨イベントに参加した帰路の男性が10代の少年3人に誘拐され、仮想通貨と非代替性トークン(NFT)あわせて400万ドル相当を 奪われた 。
また5月3日には、パリ警察が仮想通貨起業家の父親を誘拐していた犯人を 摘発 。700万ユーロ(約780万ドル)規模の身代金を要求する事件だった。
今年1月21日には、仮想通貨ハードウェアウォレット大手Ledgerの共同創業者であるダビド・バラン氏が、仏中部の自宅から誘拐され、翌日夜に警察の突入によって救出されている。
自己管理型ウォレット企業カーサの共同創業者でサイファーパンクのジェイムソン・ロップ氏は、GitHub上で「オフラインでの仮想通貨強盗リスト」を 作成しており 、2025年だけで22件の強盗が記録されている。
ケンブリッジ大学が2024年9月に 発表した調査 によると、こうしたいわゆる「レンチ攻撃(物理的暴行を伴う仮想通貨強奪)」は、報復や再被害の恐れから通報されにくく、犯人像は組織犯罪から親族・知人にまで及んでいるとされる。
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】
免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。
こちらもいかがですか?
ビットコイン、今晩の停戦協議とFRB議長講演でポジティブサプライズも【仮想通貨相場】
Bitget現物マージンに、NXPC/USDTが追加されました!
日次金利無料の現物マージンローンを活用しよう!最大1,000 USDTのエアドロップを獲得するチャンスです。
米ネブラスカ州、新法案でビットコインのマイニングを規制強化

暗号資産価格
もっと見る








