VanEck、Avalancheエコシステム特化のファンド「PurposeBuilt Fund」を6月ローンチへ
VanEckがAvalancheエコシステム特化ファンド設立へ
米資産運用会社ヴァンエック(VanEck)が、レイヤー1ブロックチェーンのアバランチ(Avalanche)エコシステムに特化したプライベートデジタル資産ファンド「ヴァンエックパーパスビルトファンド(VanEck PurposeBuilt Fund)」の立ち上げ予定を5月21日に発表した。同ファンドは今年6月にローンチ予定で、適格購入者のみに提供されるとのこと。
「ヴァンエックパーパスビルトファンド」の投資対象は、アバランチエコシステムにおいて、ゲーム・金融サービス・決済・人工知能(AI)などの分野にわたる流動性のあるトークンや、ベンチャー支援を受けたプロジェクトとのこと。
また、初期段階のブロックチェーンおよびデジタル資産関連企業の株式、株式に類似する証券、債券なども投資対象に含まれるという。さらに同ファンドでは、ステーキングやイールドファーミング、中央集権型および分散型プラットフォームを通じた運用が行われる可能性があるとのこと。
なお「ヴァンエックパーパスビルトファンド」の投資のタイミングは、TGE(トークンジェネレーションイベント)の前後または直後で、長期的な成果を重視したファンダメンタルズ主導の戦略に基づいて運用されるという。
また、同ファンドの遊休資本(投資先がなく活用されていない資本)は、アバランチネイティブの実物資産(RWA)プロダクトを通じてオンチェーンで運用されるとのこと。具体的には、トークン化されたマネーマーケットファンドなどが活用され、流動性を維持しながらより広範なオンチェーン経済の強化にも貢献するとしている。
なお同ファンドは、ヴァンエックが運用するデジタルアセットアルファファンド(Digital Assets Alpha Fund:DAAF)のチームが担当するとのこと。DAAFは、時価総額1億ドル(約143億円)以上の流動性のある暗号資産および暗号資産関連企業の公開・非公開証券を投資対象とするファンドである。
DAAFは2022年の設立以降、拡張性のあるプロダクトや実利用、経済的整合性に基づいたトークンへの投資を行っており、今回の「ヴァンエックパーパスビルトファンド」にもその投資アプローチが適用されるとのこと。
なお「ヴァンエックパーパスビルトファンド」の私募目論見書(PPM)に記載された内容は現時点で確定しておらず、今後変更される可能性があるとされている。同ファンドの持分が購入可能になるまで、ヴァンエックは適格購入者に対して出資申込の勧誘を行えないとのことだ。
ヴァンエックは今月13日に、RWAのトークン化プラットフォームを手がけるセキュリタイズ(Securitize)と提携し、機関投資家および適格投資家を提供対象とするトークン化ファンド「ヴァンエックトレジャリーファンド(VanEck Treasury Fund:VBILL)」を立ち上げている。
「VBILL」はヴァンエック初のトークン化ファンドで、投資家が米国債に裏付けられた資産に安全かつリアルタイムでアクセスできるよう設計された商品とのこと。
また「VBILL」は、アバランチ、BNBチェーン(BNB Chain)、イーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)の4つのブロックチェーンで提供されており、クロスチェーンプロトコルのワームホール(Wormhole)を通じて、各チェーン間でのトークン転送が可能とのことだ。
参考: VanEck
画像:iStock/berya113
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この記事の著者・インタビューイ
一本寿和
「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。
「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
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