トランプ大統領、「TRUMP」保有者との夕食会にて大統領印章使用で法的懸念=報道
連邦法違反の可能性が浮上
ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が、自身の公式ミームコインの保有者を招いたイベントで大統領の印章を使用したことについて、連邦法違反の可能性が指摘されている。フォーブスが5月23日に報じている。
トランプ大統領は、米国の首都ワシントン郊外にあるトランプ・ナショナル・ゴルフ・クラブで5月22日に行われた夕食会に参加した。
この夕食会には、トランプ大統領の公式ミームコイン「OFFICIAL TRUMP:オフィシャルトランプ(TRUMP)」の上位220人の保有者が招かれた。その中には、トロン(TRON)創設者のジャスティン・サン(Justin Sun)氏、ウィンターミュート(Wintermute)創設者のエヴゲニー・ガエヴォイ(Evgeny Gaevoy)氏、デルファイ・デジタル(Delphi Digital)の共同創設者アニル・ルラ(Anil Lulla)氏とヤン・リベルマン(Yan Liberman)氏が含まれていたという。
報道によれば、この夕食会で大統領の印章が飾られた演台が使用されたことは、「政府による後援または承認という誤った印象」を与えかねず、法律で禁止されている行為である可能性があるとのことだ。
もしこの行為が連邦法に違反したとみなされた場合、罰金または最長6カ月の懲役刑、あるいはその両方が科せられる可能性がある。
なお、ホワイトハウスのカロライン・クレア・レヴィット(Karoline Claire Leavitt)報道官は、イベント開催前に記者団に対し、このイベントは私的なものであり、ホワイトハウスの夕食会ではないと強調。大統領は「個人的な時間」で出席すると述べている。
またレヴィット報道官は22日、トランプ氏が職権を利用して暗号資産で私腹を肥やしているという批判に対し、「大統領の資産はすべて、子供たちが管理するブラインドトラスト(白紙委任信託)に預けられている」と述べている。
暗号資産(仮想通貨)情報会社インカ・デジタル(Inca Digital)によると、投資家がこの夕食会への参加資格を得るために「TRUMP」の購入に費やした額は推定1億4,800万ドル(約212億2,656万円)。上位25人の保有者が1億1,100万ドル(約159億1,902万円)以上を費やしたという。
また、上位25人には大統領とのプライベートVIPレセプションの特典があり、上位4人には10万ドルで販売されるトランプ氏の限定版腕時計も贈られた。
ちなみに、会場付近では100人を超える抗議者らが集まり、「米国は売り物ではない」「暗号資産の腐敗を止めろ」などといったメッセージを掲げてイベントに抗議したという。
トランプ大統領とその一族に対する暗号資産取引慣行については、上下両院でも懸念を示す議員が散見される。
上下両院の民主党幹部は22日、記者会見にて、トランプ大統領のそういった暗号資産取引慣行に対する懸念を強調し、そうした行為を禁止する法案を推進する方針を示した。
参考: 報道
画像:Reuters
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この記事の著者・インタビューイ
髙橋知里
「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
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