ASIC(オーストラリア証券投資委員会)、ブロックチェーン・グローバル元幹部を仮想通貨関連情報漏えいで提訴
ASICがブロックチェーン・グローバル元幹部を提訴
ASIC (Australian Securities and Investments Commission:オーストラリア証券投資委員会)は、閉鎖された仮想通貨取引所ACXの運営企業Blockchain Global(ブロックチェーン・グローバル)の元取締役アラン・グオ(Allan Guo)氏を、顧客の仮想通貨資金の不正使用の疑いで提訴した。
ASICは2025年5月28日(水曜日)、2019年12月のACX取引所閉鎖につながった一連の出来事に関連し、グオ氏を民事訴訟に提訴したと 発表 。2016年半ばからBlockchain Globalが運営していたACX取引所は、顧客が資産にアクセスできなくなったことを受けて営業を停止。2022年の清算人による調査で、同取引所は2019年に破綻するまで、顧客の資金を単一のファンドにプールし、個々の口座を分別することなく顧客資金の取り扱いに関して虚偽かつ誤解を招く発言をし、仮想通貨購入に使用。ASICは、取締役としての基本的な記録保管要件を遵守しなかったと主張している。
ASICによる今回の訴訟は、グオ氏によるプールされた資金の不適切な管理や、その使途に関する不正確な発言が中心となっている。
グオ氏は渡航禁止期間満了後にオーストラリアを出国で連絡先不明に
グオ氏は、Blockchain Globalの債権者から3,700万ドル(約54億円)の債務請求を受ける中、2024年にオーストラリアを去っている。
ASIC(オーストラリア投資委員会)は2024年1月、ブロックチェーン・グローバルに対する調査を開始している。同社清算人が提出した報告書によると、2023年10月2日時点でブロックチェーン・グローバルは無担保債権者に約5,800万豪ドル(約54.2億円)の負債を抱えていると推定されていた。
グオ氏は、住宅ローン返済などの個人的な費用への資金不正使用疑惑を含む犯罪行為の有無を規制当局が審査していたため、2024年2月にオーストラリアからの出国を 禁止 されたが、同氏は渡航禁止期間満了直後の2024年9月23日にオーストラリアを出国し、それ以来オーストラリアに戻っていない。
ブロックチェーン・グローバルは現在清算手続き中で、連絡先は公表されていないことから不明で、清算人であるアンドリュー・イエオ(Andrew Yeo)氏についてもメディアのコメント要請に応じていない。
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