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ファッションブランド「ANAP」が国内初のビットコイン建て増資、8月までに1000BTC保有目指す

ファッションブランド「ANAP」が国内初のビットコイン建て増資、8月までに1000BTC保有目指す

neweconomy-news (JP)2025/06/10 12:51
著者:大津賀新也

ANAPが初のビットコイン建て増資

東証スタンダード上場企業のANAPホールディングスが、ビットコインによる第三者割当増資を実施することを6月9日に発表した。

同社は今回、新株式および新株予約権の発行を決議。新株発行では公正発行にて約115億円、有利発行で約51.2億を調達する予定。また新株予約権では約58.3億円の調達が見込まれている。

今回ビットコイン建てで増資されるのは、公正発行で調達する約115億円のうち約80億円だ。投資ファンドのキャピタルタイフーンが保有するビットコイン80億円相当が現物出資される。なお残りの35億円はネットプライス事業再生合同会社が金銭債権で現物出資する。

なおビットコイン現物での増資は、国内上場企業としては初めてとみられる。この動きは、上場企業による資本政策の一環として、ビットコインが現物出資の手段として活用された初の事例であり、一定の制度的承認がなされた可能性を示すものといえる。

ビットコイン事業開始決定も

またANAPホールディングスは同日、子会社であるANAPライトニングキャピタルが「ビットコイン事業」を開始することが決定したと発表した。

ANAPライトニングキャピタルは今年4月16日にビットコインを購入開始して以降、複数回にわたりビットコインを取得し、財務戦略の一環としてのビットコイン保有を強化している。なお同社の5月28日時点のビットコイン保有数は計102.9001BTCとなっている。これまで同社はビットコインに14億7,163万8,972円を投資している。

ANAPホールディングスはこれまでのビットコインへの取り組みにより蓄積した知見をもとに、ビットコインおよびその関連ビジネスを同社グループの新たな成長ドライバーとすべく「ビットコイン事業」として本格的に展開すると述べている。

発表によると「ビットコイン事業」では、中長期的にビットコイン保有をする「ビットコイントレジャリー戦略」と「ビットコイントレーディング戦略」を戦略の柱としつつ、「ビットコイン関連ライフスタイル事業」、「ビットコイン関連テクノロジー事業」を展開していくという

なお「ビットコイントレジャリー戦略」においては、2025年8月期末までに1,000BTC以上の保有を計画しているとのこと。

「ビットコイントレーディング戦略」では、ビットコインおよびそのデリバティブ(金融派生商品)の売買を通じて、収益機会の獲得を目指すという。

「ビットコイン関連ライフスタイル事業」では、国内外のビットコイナー(ビットコインのハイエンド・ユーザー層)、特に購買力の高い層をターゲットとした、高機能かつデザイン性に優れたライフスタイルブランド・商品の企画・開発および販売を行うという。ANAPグループが有するブランド構築力と商品開発力を活かし、早期に新規ブランドを立ち上げ、実店舗およびEコマースでの展開を計画しているとのことだ。

そして「ビットコイン関連テクノロジー事業」では、ブロックチェーン技術を活用した新規サービスの開発、ビットコイン決済関連事業など、ビットコイン関連技術領域における事業機会を追求するという。またマイニング事業への参画や保有ビットコインの戦略的活用手法関連事業も検討しているとのことだ。

またANAPホールディングスでは事業推進体制の強化として、グローバルに活躍するビットコイン分野の第一人者を招聘するし「グローバル・アドバイザリーボード」を設置するという。同ボードからは、事業戦略や業界動向に関する専門的な助言を得る予定とのことだ。

なおこの発表翌日10日、ANAPホールディングスの株価は前日終値 964円から1,114円に高騰。 ストップ高水準で買い気配となっている。

参考: ANAP1 ・ ANAP2
画像:PIXTA

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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