仏大手銀行ソシエテ、米ドルステーブルコイン「USDCV」をイーサリアムとソラナで発行へ
USDCVを7月から取引開始へ
仏大手銀行ソシエテジェネラル(Societe Generale)の暗号資産(仮想通貨)部門SGフォージ(SG Forge)が、米ドル(USD)建てステーブルコインン「USDコインバーチブル(USD CoinVertible:USDCV)」を、イーサリアム(Ethereum)およびソラナ(Solana)上で発行予定であると6月10日に発表した。「USDCV」の取引開始は7月初旬を予定しているという。
「USDCV」は、SGフォージが発行するユーロ(EUR)建てステーブルコイン「EURコインバーチブル:EUR CoinVertible(EURCV)」に続く第2弾のステーブルコイン。「USDCV」の保管機関は、米大手銀行のBNYメロン(Bank of New York Mellon Corporation)が務めるとのこと。
また「USDCV」および「EURCV」は、いずれも2024年12月にEU(欧州連合)で全面施行された暗号資産の規制枠組みである「暗号資産市場規則(Markets in Crypto-Assets:MiCA)」に準拠したステーブルコインである。なおSGフォージとしては、フランス金融監督当局(ACPR)より電子マネー機関(EMI)の認可を受けているという。
両ステーブルコインは、暗号資産取引や国際送金、オンチェーン決済、外国為替取引、担保管理および資金管理などの支援を目的に設計されているとのこと。これによりSGフォージは、顧客に対して法定通貨とステーブルコイン間のリアルタイムな変換を提供し、米ドルとユーロ建ての即時取引を可能にするという。
両ステーブルコインは今後さまざまな暗号資産取引所に上場され、複数の暗号資産ブローカーや決済サービスプロバイダーを通じて機関投資家、企業、個人投資家に提供されるとのこと。なお米国居住者については提供対象外となっている。
SGフォージは、「USDCV」および「EURCV」において裏付けとなる担保資産の構成および評価額を毎日ウェブサイト上に公開するとしている。これらステーブルコインの担保構成は、最低格付けや流動性など厳格な適格基準を満たしているとのことだ。
なお「EURCV」は現在、イーサリアムおよびステラ(Stellar)上で発行されており、今後はソラナおよびXRPレジャー(XRP Ledger:XRPL)への対応も計画されている。
また今月3日には、暗号資産決済企業BCBグループ(BCB GROUP)の子会社BCBマーケッツ(BCB Markets)がSGフォージと「EURCV」の流通に関する契約を締結している。これによりBCBの顧客企業は、「EURCV」を取引手段として利用可能になるとのことだ。
参考: SG-FORGE
画像:PIXTA
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この記事の著者・インタビューイ
一本寿和
「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。
「あたらしい経済」編集部
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