ビットコイン反発 10万5000ドル回復 中東リスクを警戒しつつ市場は様子見
ビットコイン(BTC)は6月13日のウォール街の取引開始とともに反発し、10万5000ドルを突破した。イスラエルとイランの地政学的な緊張が続く中、市場は今後の展開を慎重に見極めている。
原油価格上昇のBTCへの影響は?
トレーディングビューのデータ によると、ビットコインはビットスタンプで一時10万2816ドルまで下落した後、小幅に反発した。
中東情勢の悪化 を背景に、仮想通貨と株式市場はともに急落。原油は急騰し、金価格は2カ月ぶりの高値を記録した。執筆時点でS&P500とナスダック総合指数はともに1%近く下落している。
仮想通貨市場では、原油高がビットコインやアルトコインに与える影響について意見が分かれている。
仮想通貨起業家のアンソニー・ポンプリアーノ氏は、「原油は上昇、金も上昇、ビットコインは下落」とXで指摘。その上で「過去の中東情勢では、48時間以内にビットコインが他の2つよりもパフォーマンスが良かった」と述べ、今回も同様の展開になる可能性に 言及した 。
人気アナリティクスアカウントのビットコインマクロ氏は、原油の上昇が一時的なものに終わると分析する。
「原油は大きく下落する可能性がある。現時点ではイランの油田が攻撃対象になっている形跡はない」とし、「リスクプレミアムが消失し、テクニカル的にも最終的な下落が起こる可能性がある」と 予想した 。
なお2024年10月には、ビットメックスの元CEOアーサー・ヘイズ氏が「中東の地殻変動は原油とビットコイン価格の両方を押し上げる」と発言していた。
「ビットコインはデジタル上に保存されたエネルギーだ。それゆえにエネルギー価格が上昇すれば、法定通貨建てのビットコインの価値も上昇する」
短期的にはさらなる上昇となるか
短期的な見通しについては、強気な見方も根強い。
トレーダーのクリプヌエボ氏は、ビットコイン価格が50日間指数平滑移動平均線(EMA)に戻ってきた点に注目。この線は4月末からサポートラインとして機能してきたと指摘する。
「10万ドルの心理的サポートを維持できれば、さらなる上昇が期待できる」と Xで語った 。
同じくトレーダーのクリプト・シーザー氏は、「昨夜の安値はダブルボトムの水準」として、ビットコインは「間もなく回復する」と 予測した 。
またトレーダーのスキュー氏は、「今のところ反発は良好で、さらなる下値追いの兆候は見られない」としつつ、「イランとイスラエル情勢を背景に、週末にかけて市場は引き続き慎重なムードが続き、グローバル市場との相関性も高まるとみられる」と述べた。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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