Bitget App
スマートな取引を実現
暗号資産を購入市場取引先物BotsBitget Earnコピートレード
Ethena LabsとSecuritize、BlackRockの「BUIDL」とステーブルコイン「USDtb」の24時間スワップ機能開始

Ethena LabsとSecuritize、BlackRockの「BUIDL」とステーブルコイン「USDtb」の24時間スワップ機能開始

neweconomy-news (JP)2025/06/19 08:33
著者:田村聖次

24時間体制でBUIDLとUSDtbのアトミックスワップが可能に

米ドルステーブルコイン「USDtb」の開発元Ethena Labs(エセナラボ)とRWA(現実世界資産)のトークン化企業Securitize(セキュリタイズ)が、BlackRock(ブラックロック)のトークン化ファンド「BUIDL」と「USDtb」の間で24時間365日利用できるアトミックスワップ(資産の同時交換)を可能にしたと6月18日に発表した。

この統合により、オンチェーンドルへのアクセス性能が向上し、機関投資家やDeFi(分散型金融)ユーザーの利便性が大幅に強化されるという。

今回の統合により適格なユーザーは、Securitizeの「USDtb」流動性ファンドを経由してパーミッションレスで「BUIDL」から「USDtb」へのスワップを24時間365日実行できるようになる。この機能は、リアルタイム決済とともに追加の流動性確保や、「USDtb」の統合を通じた幅広いDeFiおよび中央集権金融(CeFi)戦略へのアクセスを可能にするという。

「BUIDL(BlackRock USD Institutional Digital Liquidity Fund)」は、2024年3月にてローンチされたパブリックブロックチェーン上で最大のトークン化国債ファンドだ。同ファンドは同年3月に10億ドル(約1,453億円)の運用資産を突破した初の機関グレードオンチェーンファンドでもある。DeFi Llamaのデータによると、「BUIDL」の総価値ロック(TVL)は28億8,000万ドル(約4,185億円)に達している。

「USDtb」は主にBlackRockの「BUIDL」によって裏付けられたステーブルコイン。現在14億ドル(約2,034億円)以上の供給量を持ち、DeFiとCeFi全体で広く統合されている。「USDtb」の準備金のうち90%を「BUIDL」が占めており、「USDe」とは異なるリスクプロファイルを持つ利回り付き資産の提供を目指している。

なお「USDe」は、ステークされたイーサリアム(ETH)とスワップマージンを使用して利回りを生成する貯蓄債券とデリバティブを担保とするEthereum(イーサリアム)ベースのステーブルコインだ。

「USDtb」は現在、すべての関係者が自由に転送可能で、海外大手暗号資産取引所のBybit(バイビット)では5%のマージンヘアカット(担保価値の割引評価)で報酬付きマージン担保として利用できる。また、ホワイトリストに登録された関係者は、資産の可用性に応じてUSDC、BUIDL、USDTとの間で24時間365日のミントおよび償還が可能とのことだ。

今年3月には、SecuritizeとEthena Labsが共同開発した、トークン化資産向け機関投資家グレードのEVMチェーン「Converge(コンヴァージ)」のリリースが発表された。

なお「USDtb」は最近、Bybit、Aave、Euler Financeで担保として統合されており、今後他の主要プロトコルや取引所での統合も予定されている。 

We’re excited to be launching the USDtb Liquidity smart contract in collaboration with @Securitize and BlackRock BUIDL

This product makes USDtb the stablecoin liquidity pair for all BUIDL users to atomically swap BUIDL for USDtb instantly onchain 24/7/365 https://t.co/VzN2RpI6qv pic.twitter.com/wofa5CyU74

— Ethena Labs (@ethena_labs) June 18, 2025

画像:iStocks/justinroque

関連ニュース

  • TONとEthenaが提携、「USDe」がTelegram内で利用可能に
  • EthenaとSecuritize、RWA特化チェーン「Converge」のテックスペックとロードマップ公開
  • Ethena Labs、EUのMiCA規制に非対応でドイツ撤退
  • Ethena LabsとSecuritize、新たにEVMチェーン「Converge」立ち上げ
  • DeFiレンディング「Compound」、Mantle「mETH」とEthena「USDe」統合完了

関連するキーワード

#USDtb

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

前の記事 コインベース、Shopify導入の決済スタック「Coinbase Payments」をECプラットフォーム向けに提供開始 次の記事 中国中銀、デジタル人民元国際運営センターを上海に設立へ

合わせて読みたい記事

中国中銀、デジタル人民元国際運営センターを上海に設立へ 中国の中央銀行である中国人民銀行が、上海にデジタル人民元(e-CNY)の国際運営センターを設立し、グローバルにおける人民元の影響力拡大を計画している
髙橋知里 ニュース
コインベース、Shopify導入の決済スタック「Coinbase Payments」をECプラットフォーム向けに提供開始 米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が、米ドル建てステーブルコインUSDC活用の決済スタック「コインベースペイメンツ(Coinbase Payments)」を6月18日に発表した
一本寿和 ニュース
マックハウスがビットコイン購入資金を5億円から約17億円に増額、「デジタル資産運用グループ」新設も ビットコインの取得予定を6月12日に発表した、衣料品の販売店舗を全国に展開する東証スタンダード上場企業のマックハウスが、ビットコインの購入資金の増額を6月19日に発表した
大津賀新也 ニュース
英中銀、銀行による暗号資産エクスポージャーを厳格規制へ。2026年に正式提案 イングランド銀行(英中央銀行)が、銀行による暗号資産(仮想通貨)の取り扱いに関する新たな規制提案を2026年に提示する方針を明らかにした
髙橋知里 ニュース
クラーケンのイーサL2「Ink」、独自トークン「INK」ローンチへ 海外大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)がインキュベートしたイーサリアム(Ethereum)レイヤー2ブロックチェーン「インク(Ink)」を運営するインク財団(Ink Foundation)が、INKトークンのローンチ計画を6月17日に発表した
田村聖次 ニュース
OKXが欧州でサービス提供開始、ドイツとポーランドで取引所を正式開設 グローバルに展開する海外暗号資産(仮想通貨)取引所OKXが、ドイツおよびポーランドにて正式に中央集権型の暗号資産取引所(CEX)を開設したと6月17日に発表した
大津賀新也 ニュース
ANAPが今月3度目のビットコイン追加購入、総保有数約184BTCに 東証スタンダード上場企業のANAPホールディングスが、同社子会社のANAPライトニングキャピタルによるビットコインの追加購入を6月18日に発表した。同社がビットコインを追加購入するのは先週11日、12日に続けて3度目となる
一本寿和 ニュース
【6/18話題】米上院がステーブルコイン規制「GENIUS法案」可決、AIフュージョンが保有暗号資産の運用事業など(音声ニュース) ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。
あたらしい経済ポッドキャスト Sponsored
米ナスダック上場のEyenovia、「HYPE」準備金構築に向け総額50Mドル増資へ 米証券取引所ナスダック(Nasdaq)上場の医薬品製造会社アイノビア(Eyenovia)が、暗号資産(仮想通貨)ハイパーリキッド(HYPE)の準備金構築を目的に、総額5,000万ドル(約72.5億円)のPIPE(上場企業の私募増資)を実施予定であると6月17日に発表した
一本寿和 ニュース
0

免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。

PoolX: 資産をロックして新しいトークンをゲット
最大12%のAPR!エアドロップを継続的に獲得しましょう!
今すぐロック