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Eigen Labs、オフチェーン検証可能にする「EigenCloud」公開、トークン化ファンド「BUIDL」に導入へ

Eigen Labs、オフチェーン検証可能にする「EigenCloud」公開、トークン化ファンド「BUIDL」に導入へ

neweconomy-news (JP)2025/06/20 01:09
著者:田村聖次

Eigen Labsがクラウドプラットフォーム公開

アイゲンレイヤー(EigenLayer)開発元のアイゲンラボ(Eigen Labs)が、検証可能なアプリケーション開発を可能にするクラウドプラットフォーム「アイゲンクラウド(EigenCloud)」のアルファ版をリリースしたと6月17日に発表した。

「アイゲンクラウド」はプログラム可能なクラウドサービスとして、ブロックチェーンの特性である信頼性や検証可能性をWeb2のアプリケーションに適応できるとのこと。例えば、人工知能(AI)や大規模言語モデル(LLM)、医療記録、予測市場、ソーシャルメディアなどのWeb2領域で、トラストレスかつ検証可能なアプリケーションの構築が可能になるとのことだ。

これにより、予測市場や医療記録においてどのようなことがなぜ起こったか、実際に起こったを証明可能にでき、人工知能やLLMなどの出力の検証が可能になることで責任の所在の追求も可能になる。こうして複雑なアプリケーションの決済や信頼の部分をブロックチェーンに依存するといったユースケースが生まれる。

なお「アイゲンクラウド」は最終的に、データ可用性(DA)レイヤー「アイゲンDA(EigenDA)」、セキュリティ強化のための「アイゲンベリファイ(EigenVerify)」、「アイゲンコンピュート(EigenCompute)」、これら3要素を中核とする統合プラットフォームとして提供される予定とのこと。

アルファ版では、「アイゲンDA」の大幅な性能向上と「アイゲンベリファイ」の限定プレビューが提供されており、「アイゲンコンピュート」の導入を含むさらなる機能は今後段階的に追加される予定だという。また現在「アイゲンクラウド」へのアクセスは、一部の開発者にのみ提供されているが今年中に提供範囲を拡大する計画だ。

これらの要素は、アイゲンレイヤー上でリステーキングされた資産により共有される暗号経済学に基づいたセキュリティを活用しているという。これによりオフチェーンの計算処理に対しても、レイヤー1と同等の検証可能性を提供するとのこと。さらに、ほぼすべてのオフチェーン計算や合意形成にも検証可能性は適用可能とのことだ。

なおこの仕組みはアイゲンレイヤー(EigenLayer)上で稼働するモジュール型のサービス群、AVS(Autonomous Verifiable Services)によって支えられているという。実際に現在200以上のAVSがアイゲンレイヤーで開発中または稼働中とのこと。

これらのAVSは、オラクルやオフチェーンミドルウェア、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)ロールアップ、さらには人工知能(AI)の推論や大規模言語モデル(LLM)など幅広いユースケースに対応しているという。

また現在、約120億ドル(約1.7兆円)相当のリステーキング資産がAVSに活用されており、それによって約20億ドル(約2,899億円)規模の新たなアプリケーションの価値が担保されているとのことだ。

さらに資産価格の検証用途として、米資産運用会社ブラックロック(BlackRock)が運用するトークン化ファンド「ブラックロック・米ドル機関投資家向けデジタル流動性ファンド(BlackRock USD Institutional Digital Liquidity Fund:BUIDL)」において、「アイゲンクラウド」の導入が予定されているという。これは「アイゲンクラウド」における初の企業向け実装事例になるとのこと。

また今回のアルファ版リリースにあわせ、a16zクリプト(a16z crypto)がアイゲンレイヤーの独自トークンEIGENを新たに7,000万ドル(約101.5億円)分取得したことも発表された。なおa16zクリプトは、米大手ベンチャーキャピタルa16z(アンドリーセンホロウィッツ)の暗号資産投資部門である。

アイゲンレイヤーとは

アイゲンレイヤーは、リキッドステーキングサービスによって得られるトークン「LST(Liquid Staking Token)」をステーキングすることが可能なイーサリアム(Ethereum)基盤のプロトコル。バリデーターは、イーサリアムのビーコンチェーン上でステーキングしたETHを「アイゲンレイヤー」上でリステーキングできる。

なおリステーキングとは、既にステーキングされたトークンを再度ステーキングし、担保として利用する技術。「アイゲンレイヤー」は、このリステーキングを通じてトークンのセキュリティ機能を引き出し、分散型ネットワーク全体の安全性を向上させる為のプロトコルだ。

The evolution is here. The age of verifiable apps has begun.

Introducing EigenCloud, a platform for verifiable apps, services, and AI, built on EigenLayer, secured by the EIGEN token.

Crypto has spent a decade building trustless infrastructure.

Now it’s time to build on it. pic.twitter.com/AjXO6lOoMd

— EigenCloud (@eigenlayer) June 17, 2025

参考: アイゲンラボ
画像:iStocks/LuckyStep48

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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