トランプ大統領、独立記念日に大規模な法案に署名

トランプ米大統領は、7月4日にホワイトハウスで行われた米国独立記念日を祝う式典で、3兆3000億ドルの「ワン・ビッグ・ビューティフル・ビル」を法案として署名した。

この法案は、両院で僅差で可決され、大規模な減税、深刻な支出変更、そして米国史上最大の債務上限引き上げをもたらすもので、5兆ドルの増加となる。

トランプの「ビッグ・ビューティフル・ビル」が暗号資産に与える影響とは

この法案は、トランプ時代の主要な減税を恒久化し、チップ、残業、オートローン利息の新たな控除を導入し、中所得層向けのSALT上限を拡大する。

同時に、メディケイド、食料支援プログラム、学生ローン補助金に対して厳しい削減を課す。議会予算局は、今後10年間で3兆3000億ドルの赤字増加を予測している。

トランプ氏がビッグ・ビューティフル・ビルに署名

暗号資産市場は注視している。

アナリストは、この大規模な新たな債務負担が米ドルを弱体化させ、投資家をビットコインのような非主権資産に向かわせる可能性があると警告している。この支出パッケージのインフレ効果は、暗号資産需要を加速させるかもしれない。

ビットコインの価格は、法案署名直後に10万8000ドルを超えた。

それでも、投資家の慎重さは続いている。連邦準備制度の政策対応が、急増する債務水準に対して暗号資産の上昇の持続性に影響を与える可能性がある。

今のところ、トランプ氏の立法上の勝利は、新たな財政時代の基調を設定しており、今後数ヶ月でデジタル資産にとって構造的な追い風となる可能性がある。