SBI、ビットコインとXRPの仮想通貨ETFを国内初申請か

日本の金融大手SBIホールディングスは6日、暗号資産（仮想通貨）に関連する上場投資信託（ETF）2本の組成の構想を 明らかにした 。

今回の計画は、国内で初となる仮想通貨へ直接的にエクスポージャーを持つ商品だ。承認されれば、日本の金融市場におけるデジタル資産の普及が加速する可能性がある。

国内初、仮想通貨に直接アクセスするETF

SBIホールディングスが明らかにしたETFの一つは「暗号資産ETF」だ。この商品は、 リップル （XRP）とビットコイン（BTC）へ直接的に資産を配分する構成となっている。

主に個人投資家や機関投資家を対象としており、規制された枠組みの中で 仮想通貨 市場へ参加する新たな手段を提供する。SBIは以前からリップル社と強固なパートナーシップを築いており、その関係性が今回の商品設計にも反映された形だ。

このETFが実現すれば、利用者は既存の証券口座を通じて、より手軽に仮想通貨市場へアクセスできるようになるだろう。

金と組み合わせたハイブリッド型も登場

もう一つの「デジタルゴールド暗号資産ETF」は、より慎重な層を意識したハイブリッド型の商品設計が特徴だ。資産の50%以上を金価格に連動するETFなどの金融商品に割り当て、残りを ビットコイン などの仮想通貨で構成する。

金の安定した価値と、仮想通貨の成長性を組み合わせることで、ボラティリティ（価格変動）に関する懸念を和らげる狙いがある。伝統的な資産保全戦略を取り入れつつ、デジタル資産へのエクスポージャーも確保したいという需要に応えるものだ。

両ETFは、金融庁の承認を経て東京証券取引所への上場を目指すとみられる。SBIはこれまでも仮想通貨関連の金融商品を先駆けて提供してきた実績があり、市場関係者からの期待は高い。

これらのETFが上場すれば、リップルやビットコインの流動性が向上し、海外からの資金流入も期待される。日本のデジタル資産市場における競争力を高める重要な一歩となるだろう。