HIVE Digital Technologiesが23 EH/sに到達、カナダとスウェーデンでHPC/AIデータセンターを拡張

HIVE Digital Technologiesは、ビットコインマイニングの運用能力を23エクサハッシュ毎秒（EH/s）に拡大し、同時にグローバルなHPCおよびAIデータセンター戦略を推進しています。これにはカナダでの新しいTier III+施設やスウェーデンでの改修が含まれます。

Nasdaqに上場しているHIVE Digital Technologiesは、ビットコインマイニング事業の拡大を発表し、グローバルなマイニング能力を23 EH/sに引き上げました。これは年初来で283%の成長となります。

同社はまた、既存の6エーカーの敷地に隣接するニューブランズウィック州グランドフォールズで32.5エーカーの土地取得を完了しました。この拡張された敷地は、アトランティックカナダにおけるHIVE初のTier III+高性能コンピューティング（HPC）およびAIデータセンターの基盤となり、次世代GPUを25,000台以上収容可能です。この施設は豊富な水力発電を活用し、現在70メガワットがマイニング運用に割り当てられ、80 MWの現地変電所も備えています。

カナダでの拡張に加え、HIVEはスウェーデン・ボーデンの施設をTier Iマイニングセンターから液冷式のTier III+ HPCセンターへと改修しています。トロントでの取得とBellとのコロケーションパートナーシップにより、2026年にはさらに4,000台のGPUが稼働予定です。2026年末までに、HIVEは6,000台を超える次世代GPUを運用し、長期的にはグローバルで約36,000台のHPC能力を見込んでいます。

「HIVEは、余剰および未利用の再生可能エネルギーをデジタルインフラへ転用する先駆者であり、現在はカナダとスウェーデンでビットコインマイニングのTier IからTier III+ HPCデータセンターへの移行を加速させています。Tier III+ HPCの拡張は単なる追加ではなく、AI分野で先端を行くハイパースケーラー向けに、展開期間とコストを大幅に削減するスケーラブルかつグリーンなコンピューティングを提供する戦略的推進力です。HIVEの完全子会社であるHPC/AI部門BUZZ HPCは、AIクラウド向けに30,000台以上の高性能GPUをサポートするHPCデータセンター能力の拡大を計画しています」と、HIVE Digital Technologiesの共同創設者兼エグゼクティブチェアマンFrank Holmes氏は述べています。

HIVEはまた、従業員、役員、コンサルタントに対し、長期的な業績向上と株主利益との連携を目的として2,720,900株の制限付き株式ユニット（RSU）を発行したことも発表しました。

これらの動きにより、HIVEはビットコインマイニングの継続とHPCに特化したデータセンター開発を組み合わせたデュアルエンジン戦略を推進しています。パラグアイ・バレンスエラのキャンパスでは、すでにASICと水冷コンテナが完全に導入され、効率的かつ再生可能エネルギーによるマイニング運用を支えています。同社は11月末までに25 EH/sに到達し、マイニング効率17.5 J/THを目指しています。