ビットコイン(BTC)の調整を警告する一部のトレーダーは、市場の客観的分析というより「自己都合」に基づいて発言している可能性がある──こう指摘したのは、ビットコインアナリストのPlanC氏だ。
PlanC氏は金曜に公開された 「Mr. M Podcast」 で、「もしあなたが売ったのなら、当然ながら価格が下がってほしいと思うだろう」と語った。
彼によれば、直近でビットコインを売却した投資家は、SNS上でビットコインの下落を煽る発言をしがちで、「自分のポジションに有利な方向へ市場を動かそうとしている可能性がある」という。
「売ったということは、弱気相場が来ると考えているからだ。だからこそSNSで発言するんだ」と同氏は述べた。
SNS上のセンチメントは依然として強気
多くの市場参加者は、SNS上の投稿やコミュニティの反応を通じて市場全体のセンチメント(心理状態)を読み取ろうとする。
仮想通貨市場全体のセンチメントは悪化しており、恐怖強欲指数は土曜時点で「極度の恐怖(20)」を示している。
Source: Alternative.me
しかし、サンティメントの データ によると、ビットコインに関するSNS上の投稿は57.78%がポジティブ、15.80%が中立、26.42%がネガティブで、全体としては依然として強気が優勢だという。
9万8000ドルが底か?
PlanC氏は、ビットコインが心理的節目である10万ドルを一時的に割り込み、9万8000ドルまで下落した場面が「局地的な底」だった可能性があると述べた。
「確率を正確に測るのは難しいが、私の見立てでは、あれが大底だった可能性はかなりある」と同氏は述べ、「仮にそうでなかったとしても、ここからさらに大きく下がるとは思わない」と付け加えた。
Source: CoinMarketCap
記事執筆時点でビットコインは10万3562ドルまで反発しているが、PlanC氏は「今後1週間ほどの間に、もう一度“恐怖を誘う下げ”が起きる可能性もある」と警戒感を示した。「もしかすると、9万5000ドル近辺まで一時的に下がるかもしれない」との見方も示している。
この発言は、過去1週間で相次いだ弱気予想とは対照的だ。ブルームバーグのマイク・マクグローン氏は7日、X上で「10万ドル到達はむしろ5万6000ドルへの通過点かもしれない」と コメント 。ARKインベストのキャシー・ウッドCEOは、長期的なビットコイン価格予想を30万ドル引き下げたと 報じられている 。
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