アルトコインの季節が到来か? アナリストの間で議論が浮上
ビットコイン(BTC)の価格が、4月20日の4回目の半減期を完了した後、重要な支持線である6万4800ドルを維持するのに苦戦している。一方で、ミームコインやレイヤー1の仮想通貨を筆頭に、アルトコインが過去1週間でBTCを上回るパフォーマンスを示しており、市場参加者の間で「アルトコインの季節(アルトシーズン)」が到来したのではないかという議論が浮上している。
アルトシーズンとは、アルトコインが価格を急騰させ、しばしばBTCのパフォーマンスを上回る仮想通貨市場のフェーズを指す。
4月24日、トレーダー兼アナリストのマスタシュ氏は、BTCを除くアルトコインの時価総額を示すTOTAL2が、ワイコフ理論のABC調整フェーズを完了し、ブレイクアウトの真っ只中にあると指摘した。
マスタシュ氏は 4月23日の投稿 で、TOTAL2が月足チャート上で下降ウェッジから脱出し、2020年から2021年の市場サイクル中に見られた類似のセットアップを繰り返していると指摘している。
またTOTAL2を分析していた仮想通貨投資家のラーク・デイビス氏は、アルトコイン市場の時価総額が50日間指数平滑移動平均線によって提供される重要な支持線にまで回復したと 指摘する 。
4月24日のウォール街での取引時間にこの支持線は失われたが、移動平均収束拡散(MACD)指標からの強気のクロスオーバーがアルトコインが上昇に向かう準備ができていることを示唆していた。デイビス氏は「強気のMACDクロスオーバーがあれば、大きな動きの端緒になり得る」と語った。
しかし、まだ祝福する時期ではない。3月中旬の高値から、ほとんどのアルトコインが調整に直面している。BTCは、7万3800ドルを超える過去最高値から12%下落し、4月24日の急落が6万5000ドルの水準を割り込む展開となっている。
アナリストのダーン・クリプト・トレード氏は、アルトコインに対するセンチメントが「かなり低い」とし、「アルトシーズンが実際に訪れることに悲観的な人が増えている」と のべた 。
アルトコインのパフォーマンスは、ブロックチェーンセンターのアルトシーズン指数の減少と一致しており、アルトシーズンがまだ到来していないことを示している。この指数によれば、「過去90日間でトップ50のコインの75%がビットコインを上回った場合、それはアルトコインシーズンである」とされる。
この指標は、先導する50のアルトコインのうち41%のみが過去90日間でビットコインを上回っており、指数が75未満であるため、アルトコインシーズンではないことを示している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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