米司法省 仮想通貨ミキサー「サムライ・ウォレット」の共同創設者らを逮捕・起訴
米司法省(DOJ)が、仮想通貨ミキサー「サムライ・ウォレット」の共同創設者を 逮捕・起訴した 。
サムライウォレットのCEOであるケオンネ・ロドリゲス氏と最高技術責任者(CTO)のウィリアム・ヒル氏は、それぞれマネーロンダリング共謀の罪と無許可の資金移動業務運営の共謀罪で起訴された。
ロドリゲス氏は4月24日に米ペンシルベニアで、ヒル氏は同日にポルトガルで逮捕された。米連邦検察当局が発表した声明によると、米国はヒル氏の引渡しを要請する。同社のサーバーとドメインもアイスランドで押収され、同社のアプリについてはGoogle Playストアからのダウンロードを停止する令状が出された。アプリは10万回以上ダウンロードされている。
内国歳入庁(IRS)と連邦捜査局(FBI)も捜査に参加した。DOJの声明によると、サムライ・ウォレットは「シルクロードやハイドラマーケットなどの違法なダークウェブ市場で20億ドル以上の違法取引を実行し、1億ドル以上のマネーロンダリング取引を促進した」という。
サムライ・ウォレットは、ユーザーの仮想通貨の流れをさらに混乱させるために不必要な追加取引を生み出すワールプール仮想通貨ミキシングサービスとリコシェットサービスを提供しており、手数料から450万ドルを稼いだとされる。
米国政府は仮想通貨ミキサーに対する取り締まりを強化している。財務省の外国資産管理局(OFAC)は、アクシーインフィニティのハッキング後の2022年5月にBlender.ioに 制裁を科した 。OFACは2022年10月、トルネードキャッシュに関連するアドレスを特別指定リストに追加し、米国居住者がサービスを利用することを 事実上禁止した 。その決定は裁判所の挑戦を乗り越えた。トルネードキャッシュの3人の共同創設者は、2023年8月までに全員が 逮捕・起訴されている 。
2023年10月、財務省の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)は、イスラエルへのハマスの攻撃後、仮想通貨ミキサーを「主要なマネーロンダリングの懸念」と指定することを 提案した 。
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