イーサリアムのレイヤー2ネットワークStarkNetは、4時間を超えるネットワーク停止に見舞われた。現在は正常な稼働を再開している。

イーサリアム(ETH)のレイヤー2(L2)ネットワークStarkNet(STRK)は5日、4時間を超えるネットワーク停止が発生した。

現在は復旧済み

今回の障害は、日本時間午後6時53分頃に始まり、ブロック生成に想定以上の時間がかかる事態となった。

開発チームは午後19時42分までに、取引の処理と検証プロセスにおける不整合を特定し、調査を開始した。

その後、午後22時23分にソフトウェアの修正版をリリースし、ネットワークを以前の状態にロールバックすることで安定化を図った。

午後23時2分には、ブロック生成と取引処理が完全に再開されたことが公式に確認された。

StarkNetはSNS上で、ネットワークがオンラインに戻り完全に稼働していると報告した。

一方で、午前9時24分から9時42分の間に送信された取引が正しく処理されていない可能性があると指摘している。

チームは今後、詳細なタイムラインや根本原因の分析、再発防止策を含む包括的なレビューを公開する方針だ。

2025年9月にも停止

StarkNetは、イーサリアムのスケーリングを支える重要なインフラとして機能している。

同ネットワークの預かり資産(TVL)は、約2億6,700万ドルに達している。

障害が発生する直前の1週間で、ネットワーク上の資産総額は10%増加し、7億9,700万ドルを超えていた。

また、1秒あたりのユーザー操作数も24%増加しており、利用者の急増が続いていた中でのトラブルとなった。

今回の事態は、暗号資産(仮想通貨)エコシステムにおけるL2ソリューションの信頼性に懸念を投げかけている。

StarkNetでは2025年9月にも、大規模なアップグレードの直後に約9時間にわたる停止事故が発生していた。当時は取引の再編成を余儀なくされ、約1時間分の活動データが消失する事態となった。

市場の反応と今後の展望

ネットワークの停止にもかかわらず、ネイティブトークンであるSTRKの価格への影響は限定的であった。

データによると、同銘柄は0.089ドル(約14円)前後で取引され、24時間での下落率は2%程度にとどまった。

市場参加者は、技術的なトラブルを一時的なものと捉えている可能性がある。

しかし、イーサリアムの拡張計画においてL2の役割が拡大する中、一貫した稼働時間を維持できるかどうかは極めて重要だ。

開発チームは、今回の原因究明と長期的な防止策の策定に注力している。特に、取引量が増加する局面での処理能力と安定性の両立が求められている。