メタマスクが予測市場Polymarketをアプリに統合。ウォレット内で現実世界のイベント結果を予測およびリワードポイントを獲得できる。

暗号資産(仮想通貨)ウォレット大手のメタマスクは5日、モバイルアプリに予測市場プラットフォームPolymarketの提供を正式に開始した。

この統合により、ユーザーはウォレット環境を離れることなく、スポーツや政治、仮想通貨、文化イベントなど、多岐にわたるカテゴリーの予測に参加できる。

また、予測を行うたびにメタマスクのリワードポイントを獲得できる仕組みも導入されている。

自己管理型ウォレット初の試み

今回の機能追加は、自己管理型ウォレットとして初めて予測市場へのネイティブアクセスを提供するものだ。

ユーザーはアプリケーション間を行き来する必要がなくなり、EVMチェーン上のトークンを使用して予測アカウントに資金を供給できる。

長いオンボーディングプロセスを経ずに取引を開始できるため、従来のアクセス方法と比較してユーザー体験が大幅に効率化されている。

この利便性の向上により、メタマスクの新規ユーザー獲得にも弾みがつく可能性がある。

この統合の主要な推進要因は、取引プロセス全体を通じて自己管理(セルフカストディ)を維持することにある。

メタマスクは、ユーザーが常に秘密鍵の管理権を持ち、資産がセキュリティ環境外に移動することはないと強調している。

これは、資産を第三者サービスに転送する必要があるカストディアル型の予測プラットフォームとの大きな差別化要因となっている。

MetaMask Prediction Markets are LIVE. 🔮

The fastest, easiest way to make onchain predictions – powered by @polymarket, now built natively into MetaMask Mobile.

Trade the world’s biggest questions, on the go, all inside the wallet you trust. 🧵👇 pic.twitter.com/MklOXMUe1H

— MetaMask.eth 🦊 (@MetaMask) December 4, 2025

競争激化と事業拡大への動き

業界では予測市場への関心が高まっており、ウォレットプロバイダーにとってサービス拡大の機会となっている。

Trust Walletなど他の主要な仮想通貨ウォレットも予測市場分野に参入しており、競争環境は変化している。

メタマスクはこの動きにより、単なるウォレットのアクセスポイントから、複数の金融活動を行える包括的な取引エコシステムへと進化を図っている。

こうした進化は、次世代のweb3ウォレットとしての地位を確立するために不可欠な要素といえる。

Polymarketは現在、内部マーケットメイキングチームを設立するための人材募集を行っており、この統合を支えるための戦略的な成長計画を進めている。

この機能は2025年10月に初めて示唆されており、数ヶ月の開発期間を経て正式リリースに至った。

予測結果が確定すると、決済は直接ユーザーのウォレットに行われるため、プロセス全体で自己管理モデルが維持される。