ソラナ大手ジュピターは、エセナ・ラボと提携しステーブルコインJupUSDをローンチした。エコシステム内の主要な流動性資産を目指す。

ソラナ(SOL)基盤の分散型取引所(DEX)大手ジュピターは6日、Ethena Labsと共同開発された独自のステーブルコインJupUSDをローンチした。

同銘柄はジュピターのエコシステムにおける中核的な流動性および担保資産として設計されている。

具体的には、無期限先物取引やレンディングサービスである「Jupiter Lend」、現物取引プラットフォームなどで幅広く活用される予定だ。

JupUSDは、エセナが提供する「ステーブルコイン・アズ・ア・サービス」というホワイトラベル製品の仕組みを採用している。

初期段階の裏付け資産は、米国の法律に準拠したステーブルコインUSDtbが90%、流動性バッファとしてのUSDCが10%の割合で構成される。

USDtb自体は、資産運用最大手ブラックロックのトークン化米国財務省証券ファンドBUIDLによって担保されており、資産の保管はアンカレッジが担当する。

エコシステムの自立と収益性の向上

ジュピターが独自のステーブルコインを導入する背景には、エコシステム内の経済圏を自ら制御し、流動性と手数料収益を維持する狙いがある。

The stablecoin for onchain finance has arrived.

Introducing: JupUSD

A reserve-backed stablecoin pegged to the US Dollar, designed to power the next chapter of finance.

Let’s dive in 👇 pic.twitter.com/dE0pIj35UV

— Jupiter (@JupiterExchange) January 5, 2026

これは、AaveのGHOやCurveのcrvUSDといった他の主要プロジェクトで見られる傾向と同様だ。

外部のステーブルコインへの依存を減らすことで、ブラックロックの国債ポートフォリオから得られる利回りを自社で確保し、収益を内部に還元することが可能になる。

ジュピターは、直近30日間で200億ドルの取引量を処理しており、エコシステム独自の安定した流動性に対する需要が高まっていた。

ソラナのステーブルコイン市場は、イーサリアム(ETH)の供給量に対して約9.27%の規模に留まっており、大きな成長の余地が残されている。

Ethenaのガイ・ヤング創業者氏は、ソラナ市場への拡大においてジュピターを「明白な候補」であると評価している。

2025年末の稼働に向けた安全性と統合計画

JupUSDはローンチに先立ち、オフサイド・ラボなど3つの独立した監査機関によるセキュリティ監査が実施されている。また、コードベースは完全にオープンソース化される方針だ。

ジュピターは導入を促進するため、既存の流動性プロバイダー・プールにある約7億5000万ドル相当のUSDCをJupUSDに転換する計画を立てている。

この新しい暗号資産(仮想通貨)は、無期限先物の担保やモバイルアプリの主要通貨、レバレッジ利回り戦略など、5つの主要領域で統合される。

ステーブルコイン市場は前年比75%増の3030億ドル規模に成長しており、アマゾンやウォルマートといった大手企業も関心を示しているとされる。

ジュピターは今後、エセナのデルタニュートラル型ステーブルコインであるUSDeを準備金に組み込むことも検討しており、さらなる資本効率の向上を目指す構えだ。