NYDIGが暗号資産財務会社に警告、「波乱の展開」が近づいている可能性と指摘、その理由とは
デジタル資産投資管理会社NYDIGは、多くの暗号資産トレジャリー企業にとって「波乱の展開が待ち受けている可能性がある」と警告しています。
NYDIGのグローバルリサーチ責任者であるGreg Cipolaro氏は、新たな分析の中で、多くの暗号資産トレジャリー企業の市場状況は「改善する前に悪化する可能性がある」と述べています。その理由として、株式のアンロックや株価と基礎となる純資産価値とのプレミアム縮小を挙げています。
デジタル資産トレジャリー企業とは、Bitcoin(BTC)やその他の暗号資産をバランスシート上に保有する戦略を持つ上場企業です。
「Bitcoinに特化した複数のDAT(Digital Asset Treasury companies)は、依然として未完了の合併や株式・債券による資金調達を抱えています。これらの手続きを完了することは、しばしば株式登録のための必要条件となり、それによって株式の自由な公開取引が可能になります。多くの場合、新たに発行される株式の95%以上がこれらの取引に紐づいており、登録が有効になった際に大量の売却が発生する可能性が高まっています。」
NYDIGはまた、資金調達時の株価が複数のBitcoinトレジャリー企業の現在の株価よりも低いことを指摘しており、株式が制限なく取引可能になった際に売り圧力が生じる可能性があると述べています。
「事態を複雑にしているのは、これらのDATの株価が最近の資金調達価格と同等かそれ以下で取引されていることです。Twenty One(CEP)の株価は、6月の$21 PIPE(Private Investment in Public Equity)を下回っています(ただし4月の$10 PIPEは上回っています)。Nakamoto(NAKA)は、$5の追加PIPEを下回っています(ただし$1.12 PIPEは上回っています)。ProCap/Columbus Capital(CEP)は、SPAC(Special Purpose Acquisition Company)および優先株式調達価格をわずかに上回っており、Bitcoin Standard Treasury Co/Cantor Equity Partners(CEPO)は、株式PIPEの価格をわずかに上回っています。これらの重要な価格水準を下回る展開も十分に考えられ、株式が自由に取引可能になった際に売りが加速する可能性があります。」
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